2017年09月19日

カトマンズの電線…続報

当ブログにカトマンズの電線がすごいとの情報を載せたら、早速カトマンズ市当局が反応しました(すごい偶然のタイミング)。当地の英字新聞によるとネパールテレコムが不要の通信線を撤去したとの報道です。撤去した通信線が山になっています。以前から撤去するつもりでは有ったようです。しかし、これでもカトマンズの不要な通信線の1%にも満たないでしょう。
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撤去した場所は私のアパートからすぐ近くなので、どんな具合か早速仕事帰りに見てきました。この道路沿いは撤去前の写真を取っていないので比較できませんが、他の地域の現状と比較して、鳥の巣だった電柱の周りが、何となく床屋さんで散髪した感じにはなっています。電柱間は電線を束ねています。それでも電線の本数が多い(低容量の通信線を必要に応じて追加していく方式)ので、すっきりとは言い難いです。また、電柱から建物への引き込み線には手を付けていないらしく、ゴチャゴチャのままです。
でもまあ、最初からこのレベルであればブログで書かれるほどの醜さは無いと思います。今後また成長していかなければ良いですが。
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ここでも通信線が焼けた電柱を発見しました。この状況からこの道路沿いを優先的に整理したのかもしれません。











posted by ひら at 22:21| Comment(0) | ネパール

2017年09月17日

機械の神様 ビッショカルマ(ビシュワカルマ)(ヴィシュヴァカルマン)

ヒンズー教(ヒンドゥー教)には多くの神様がいて、その神様毎にお祭りの日が有り、主要な神様のお祭りの日は祝日になります。ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ等の神様の話はググれば沢山出てくるので、その分野が得意な人たちにお願いして、当ブログでは触れません。
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ビッショカルマ(ビシュワカルマ?)は機械の神様で、普段からこのような絵が工場などに飾ってあります。「機械」と言っていますが、非常に広義の意味で、物理的に物を作る事、メカだけではなく、電気、工芸、建築なども含む意味のようです。現在の日本風に言えば「モノ作りの神様」でしょうか。ネパール歴の6 (アソージ)月1日(2017年はグレゴリオ暦の9月17日)はビッショカルマのお祭りの日です。
この日は祝日ではありませんが、多くの技術系、技能系の職場では前日に清掃を行い、祭壇を設けてお祈りの準備をします。祭壇には普段使っている工具なども置いてあります。当日は操業を休んでお祈りを行い、取引先を招待して、従業員に食べ物をふるまいます。その後は音楽を流したり、おしゃべりをして過ごします。
右上の写真のオレンジ色のズボンをはいている人がヒンズー教のグル(導師)で祭壇になにか置いているのが工場の責任者です。椅子に座っているのが工場の幹部職員で、写っていませんが、後ろに他の職員がいます。この後にそれぞれお祈りをしてグルからティカ(額に赤いスポット)を付けてもらいます。
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自動車の運転をする人、特にバス、タクシー、トラック等のプロのドライバーはエンジンルームを飾り、無事故、無故障での運転を祈ります。多くの自動車はラジエターグリル、ドアミラーやホイールに赤白、その他の色のリボンを付けたまま走っています。中には自然に落ちるまで(どうかすると数か月)そのまま走っている人もいます。また、一般の人でも自宅の色々な機械に飾り付けをしてお祈りする人もいるらしいです。
写真の車はネパールで一般的なマルチズズキのタクシーです。



ちなみに、ネパール人の発音ではビッショカルマと聞こえるし、ネパール人もそれで良いと言うのですが、ビッショカルマでググってもあまりヒットしません。やっと分かったのは、この神様は日本語表記では「ヴィシュヴァカルマン」で、真ん中の「ヴァ」と最後の「ン」を弱く発音するようです。初めの「ヴィ」は英語表記ではBとVのどちらも有ります。最後の「ン」は英語表記でも最後に「n」は入ってないし、ネパール語表記でもविश्वकर्माなのでやっぱり「ン」は入っていないと思うのですが…。外国語の発音は難しいです。
他の日本人のブログなどでは「ビシュワカルマ」とも書いています。
もっと詳しく知りたい人は「ヴィシュヴァカルマン」か Bishwokarma、Bishwakarma、Vishwakarman、Vishvakarmanなどでググってください。

posted by ひら at 19:00| Comment(0) | ネパール

2017年09月02日

カトマンズの電線

他の人たちのブログなどを見ていると、タイやベトナムで街中の電線がもの凄い状態になっている話題が書かれています。実はネパールの電線も負けてはいません。さらに切れ端が歩道に垂れ下がっている状態でそれらを避けて歩かなければなりません。
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タイやベトナムの電線について書かれたブログ、及びネパール関連のブログでも電線に関して書かれている場合が有りますが、一部では配電線と信号線を混同しているようなところが見られ、単純に感電の危険性が有るかのように書かれています。しかし、それはチョット違うなと思い、我がカトマンズの電線を調べてみました。
なお、この報告は私の観察、及び配電や通信の専門家ではない当地の機械系のエンジニアに聞いた話を元にまとめているので、間違いがあるかもしれません。

(1)電柱に巻き付いている黒い線の正体は?
カトマンズの中心部で地上まで端が垂れ下がっている電線を30本くらい確認してみました。切断面を見ると次の3種類の通信線でした。
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● 光ファイバーケーブル(3〜十数芯)(サンプルの半分以上)
● ツイストペア線(電話線、2〜数十ペア)
● 同軸ケーブル


いずれも丈夫なシース(絶縁被覆の外側に有る保護外被)で保護されており、引っ張りに耐えるようにシース内にスチールワイヤーが入っているか、沿わせてある(つまり断面がダルマのような形になっている)。
左は光ファイバーケーブル(クリックして拡大できます)で、光ファイバ5芯と上側にスチールワイヤが入っています。

(2)なぜこんな事になるのか
日本では電柱間に太めのスチールワイヤーを強く張って、通信線をそのワイヤーに吊り下げる施工方法が多いと思いますが、当地で使用している通信線は一本一本に引っ張りに耐えるようにスチールワイヤーが入っています。こちらの方が施工が簡単そうで、好きなだけ電柱間に通信線を張ることができそうです。でも、そもそもこの便利さが電柱がこうなってしまう原因だと思います。国の経済的な発展と共に通信線の本数が増えていきますが、電柱に取り付ける場所が不足してくるので、適当な所に取り付けたり、電柱には固定せず、既存の通信線に沿わせたりしています。
それにしても、なぜこんなに多くの通信線が必要なのでしょうか?原因は主に二つ有ると思います。@計画性が無く、将来の通信容量を予測した容量の大きい通信線を使用せず、必要になった分だけ容量の小さい通信線を追加していく。Aどこかで断線が発生した場合や通信線が不要になった場合、修理や交換、撤去するのではなく、断線した、不要になった通信線をそのまま残し、代わりの新しい通信線を引き直す。こんな理由で黒い線の塊がだんだん成長していくようです。エンジニアで無い人も含め、複数の人から半分以上が使用されていない通信線だと聞きました。新聞とかで話題になった事があるのかもしれません。
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しかし、そもそもそんな頻繁に断線するものでしょうか?それが有るんですねぇ。
本来は電柱に金具やステンレスバンドを取り付けて、それに通信線を固定するようになってるようです。電線の密集度の低い電柱を見ると信号線が金具に固定されているものも有ります。私の想像ですが、近年になって本数が増えてくると正規に取り付けるスペースが不足し、適当に既設の通信線に絡めるだけのインチキな施工をするために、断線が発生し、新しい追加の通信線を既存の通信線に抱きつかせ重くなったり、電柱の適当な場所に巻き付けたりして、さらに断線が発生しやすくなり…の悪循環が発生していると考えられます。



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電線の重さに耐えかねている電柱も有ります。
でも、この電柱はもう何ヶ月も前からこの状態です。倒れるまでは電柱として機能しているので、修理の必要は有りません(ネパール流)。ネパールでは道を歩くのも自己責任ですから…。











垂れ下がっている電線の半分以上は光ファイバーであるのは、光ファイバーの断線事故が多い事を示していると思います。街中で光ファイバーの接続工事を行っているのを時々見かけます。カトマンズの街中はゴミと埃が多く、歩くのにマスクが欠かせないです。そんな中で工具や測定器を路上に置いて(埃だらけで)光ファイバーの接続工事をして大丈夫なのかと常々思っていました。これが直接に不通の原因では無いかもしれませんが、規定通りの作業をせず、とりあえず使えればOKの手抜きで済ませてしまう事は他の電気、機械、建設等の分野でも同じです。ネパール人のエンジニアやテクニシャンの多くは機械などが「今現在」正常に働いていればそれで問題なしとする施工や修理を行う場合が多いです。1ヶ月後、1年後にどうなっているかは問題とせず、他人事のようです(実際に他人事なのでしょう)。
実は、これが私の本職でも一番困っている問題です。

(3)結論は?垂れ下がっている電線を触っても危険は無いのか?
垂れ下がっているのは使用していない通信線なので、そもそも何も接続されていません。たとえ反対側が機器に接続されていても、通信線なので、危険なほどの電圧ではありません。もちろん光ファイバーケーブルには電圧はかかっていません。だたし次の理由により、絶対に安全だとは言い切れないと思っています。
街中の大きな道路に沿っている電柱は、一番上に3本の高圧配電線(イギリス式で三相11kVと思われる)、その下に低圧配電線(公称220V、実態190~230V)、その下に通信線が適当に(本当に適当です)巻き付けてあります。電柱の空いているところに取り付けるので、場所によっては通信線の束が配電線と同じ高さまで成長しています。通信線が上側に伸び給電線と交差(接触)してビルの2~3階に引き込まれているなどは普通です。引き込みも適当で、電柱から伸びている給電線や信号線が直接に窓の桟に穴を開けて室内に入ったりしています。配電線の分岐点や柱上トランスとの接続点は絶縁されていない部分が有るので、使用されていない通信線の端(切断面)に接触する可能性がありそうです。光ファイバーケーブルにも補強用のスチールワイヤーが入っているので同じ事です。スチールワイヤーは固いので切れ端がシースからはみ出ている事が多く、配電線に接触する可能性も高くなります。
配電線とごっちゃ.jpg通信線とごっちゃ.jpg
















このあたりの通信線はだんだん上の方へ成長して、配電線とゴッチャになっています。左の写真の3本の太い撚り線が220Vの低圧配電、右の写真は一番上から下に向かって、11kVの高圧配電、柱上トランス、220V低圧配電、通信線です。
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この電柱の通信線は燃えています。原因はわかりませんが、配電線と接触して燃えた可能性は有ると思います。それにしても、燃えた線くらい取り除いてから新しい通信線を施工してほしいものです。

結論として、垂れ下がっている電線(通信線)に高い電圧がかかっている可能性は低いですが、100本に1本くらいは危険な可能性が有ると思ってた方が良いでしょう。






首吊り.jpg
また、U字型に垂れ下がっている場合が有り、歩道をボーットして歩いているとか、道の端を自転車やバイクで走っていると首吊りになりそうな別の危険も有ります。
ちなみに、カトマンズの歩道は注意して歩かないと犬や牛の糞を踏みつける可能性が高いし、穴も開いていますので、上も下も注意が必要です。
カトマンズで歩きスマホをしていたら大変な目にあいます。








(4)じぁ、日本はどうなんだ?
さんざんカトマンズの電線の悪口を書いてしまいましたが、実は日本の電線状況もヨーロッパの人たちから見ればカトマンズと五十歩百歩の違いにしか見えないでしょうね。「やっぱり日本の電線は違うね。整っていて綺麗だ」なんてお褒めの言葉は無いでしょう。
新橋の電線日本の電線
















このブログを読んでいる人なら日本人なので日本の状況の説明は不要でしょうが、日本とヨーロッパの違いを改めてみると改めて驚きます。左は新橋駅前の裏通り、右は神奈川県の湘南地方(相模湾沿岸)の地方工業都市の住宅街です。
Google Street View image APIを使用しています。残念ながらカトマンズでは未だ使えません。
クルー市の電線
この写真の通りは以前私が務めていた自動車会社の工場が有るイギリスのマンチェスター南方の地方工業都市の住宅街です。工場の一般労働者が多く暮らしている通りです。決して高級住宅街ではありません。

posted by ひら at 20:40| Comment(0) | ネパール

2017年07月28日

カトマンズにまさかの電子部品街(カトマンズの秋葉原は?)

2017年12月22日アップデート(ニューロードにパソコン店密集地を発見)

このブログを見に来る人でネパールのカトマンズで電子部品を探す必要が有る人はまずいないと思いますので、ほとんど価値の無い情報です。あんまりなので、ついでにパソコン、携帯電話、家電等の電気街情報も入れときます。

アサンチョークはカトマンズの旧市街の中心部に位置し、海外からの観光客が集まるタメル、世界遺産のダルバール広場、大きな商店街のニューロードの間に位置します。何百年も昔からカトマンズや遠くの町から人々が生活用品を買い求めるに来ていた繁華街で周りには沢山の一般商店が有ります。近くにはカトマンズ市内や近郊都市へのバスが発着する場所が有り、いつ来ても沢山の人です。6方向から細い道(車は通れないがバイクは通る)が集まる小さな広場になっていて、そこにも農産物を売っている露店が開いていたり、お線香、スパイスの専門店や、ヒンズー教の小さな寺院(と言うか、日本的には祠のサイズ)が有り、いかにもカトマンズらしい雰囲気がいっぱいで僕は大好きです。外国人観光客はこの町の何百年も変わらない(雰囲気の)カトマンズ市民の生活を感じるためにやってくるのでしょう。もちろん、当地の人たちにとっては日々の生活の一部です。
ところで本題ですが、このアサンチョーク(チョーク=交差点)に集まる道の一つであるChittadhar Marg(マーグ=通り)のアサンチョークより西側は他の通りから比較すると少し寂しい感じがする通りです。ここには電子部品や電子工作に向いた小型の工具や半田ごてを売っている小さな店が10件くらい集まっています。もちろん、間違ってもJR秋葉原駅のガード下、ラジオデパート、秋月の通りとか、バンコクのバンモーを想像してはいけません。
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アサンチョークの寺院と線香専門店          小さな電子部品やさんに集まる人々

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左側写真の中央の薄暗い通路の先にも部品屋さんが有る。右の写真はその路地の中で、左端に半分写っている店が抵抗、コンデンサ、トランジスタ、ICなどが一番そろっているようです。バイクはこの町での最も一般的な移動手段。
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あまり品ぞろえは良くなさそうです。大きな期待はできません。工具は変な日本語が書いてあったりする安っぽいものが多いです。ネパールで売っている他の工業製品と同じで、インドや中国製がほとんどです。日本製や欧米製品は高価で取り扱っているのをほとんど見ません。ここにはGootの半田ごても有りましたが、パッケージの印刷やラベルの貼り方が微妙におかしいです。
他には、カトマンズではありませんが、このアサンチョークから5kmほど南へ行ったラリトプールに、ArduinoやRaspberryPIを売っているBreadFruitと言うお店があります。今のところ用事がないので行ったことは有りませんが、Webサイトを見る限りモダンなお店のようです。
https://breadfruit.me/

以上は私の定義での「○○○の秋葉原」ですが、一般の人の定義だと家電やパソコンでしょうか?オタクについてはカトマンズでは発見できていません。
一つは、地元に長く住んでいる日本人のブログなどで「マハボーダ地区」と紹介されています。パタンにあるマハボーダ寺院とは全く別の場所です。これも、アサンチョークの線香専門店の横の寺院の左側の脇を抜けると南東方向に狭い路地があり家電店が並んでいます。面白い所ではWatu Margと合流する三差路近くに携帯電話とそれのアクセサリやデジタル小物、オーディオケーブル、工具等を売る小さな店が沢山集まったビルがあります。中はゴチャゴチャ迷路になっています。注目すべきは、スマホの液晶パネル、保護ガラス、ケース、ユーザーが交換できないタイプの交換用電池やコネクタなどを売っている店が数件あります。種類も多いので、私もそのうちにお世話になるかもしれません。ここにはスマホ修理用以外の部品やパソコン関係はほとんど有りません。
ちなみにこの手のスマホの部品を売っているのはアジア各国では普通です。日本は秋葉原でもあまり見かけないようですが…。
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こんな感じで沢山のテナントが入っています。中庭にヒンズー教の寺院が有るのはカトマンズらしさ満点です。カウンターの後ろに有るプラスチックの容器には各種の液晶パネルが入っています

他にも「カトマンズの秋葉原」でググると「ニューロード」(1930年頃に新しく整備された通りらしい)が出てきます。ここには電気関係以外のいろいろなお店も有りますが、パソコン、スマホ、カメラ、家電などの店も多く集まっています。特にPako Sadak(サダック=道)は完全にスマホとパソコン屋さん通りで、一つのビルのテナント数十件が全部スマホ屋さんだったりします。ちなみに、ネパールではSIMロック無し、しかもデュアルSIMが普通のようです。
ついでですが、ネパールの携帯電話に関する情報です。プリペイドSIMは外国人でも街中のショップでパスポートのコピーとパスポートサイズの写真一枚あれば簡単に買うことができます。私は民間のNcellを使用していますが、携帯電話代は最近サービスが始まったLTEだとデーターを2.5GB含んで月に300円位、通話は1分間で2.8円位で安いです。音声はもちろん、ネット接続の品質もかなり良いです(少なくともカトマンズ盆地内は)。
私は日本との通話はLINEを使用しています。もちろんLINEどうしは無料ですが、日本国内と同じ料金で日本の一般の固定電話にかけられます。通話品質も良好です。日本の格安SIMを当地の2000円で買ったGSMガラゲー(もちろん新品)に入れ、ローミングでLINEの電話番号認証コードを受信しているので、日本の携帯電話の番号が使えます(着信はGSMガラゲーになる)。使わないのに毎月1500円ほど払う事になりますが、日本の大手キャリヤーの番号預かりサービスでも月に400円程取られます。私は日本の電話番号が使えるし、一時帰国の際は直ぐに日本の携帯電話を使用できるのでこの方法を取っています。ただし、ローミングでの着信は着信した側の料金負担になるので、直ぐにLINEで折り返さなくてないけません。
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スマホは韓国製、中国製、インド製が有り、安いのは7,000円位から買えます。iPhoneはここでは無く、高級なショッピングセンターなどに有るAppleの特約店で買えます。

一般的な電気設備に使用する電材、工具、測定器、照明器具などを扱っている店はニューロードの南側のスンダラ地区で、2015年の大地震で倒壊してしまったビムセンタワー(ダラハラタワー)の跡地の南側周辺に多くあります。また、一般工具、機械部品、自動車部品なら、さらに南側のKalimati Road, Tripura Marg沿いのTeku(テク)地区に多くあります。ただし、売っている製品は中国製やインド製の驚くほど低価格で低品質なものが多いです。

ニューロードの南側の路地裏にはパソコン屋さんの密集地が有ります。狭い範囲ですが、ほとんどの店がパソコン関連で、新品はもちろん、中古パソコンや中古のマザーボードなども売っています。
他にパソコン屋さんが多いのは旧市街から東に1kmほど行ったPutali Sadak(プタリサダック)で、Bag BazaarからDilli Bazaarに行く道路との交差点を中心に南北100mくらいの中に数十件が集中しています。集中度はニューロードが高いですが、お店の数はプタリサダックが多い様です。パソコン屋さんの各店舗は小さく、品ぞろえも限られているので、自分が欲しいメーカー/スペックを見つけるには何軒も回ってみる必要が有ります。あまり大きくはありませんがプタリサダックにはパソコン屋だけがテナントで入っているビルもあります。価格は同スペックの日本での価格より少し安いようです(実は訳が有ったりします)。通常ネパールのお店は相手を見て値段を吹っ掛ける事はあまりしないので、値段の交渉をしてもあまり安くなりません(ただし、観光客が多いタメル地区は別)。
パソコン街で見落とせないのがプリンター用インクのRefill屋さんです。新品のプリンターを販売している店に行ってもインクを売っている店は少なく、純正のインクを売っているお店も有りません。再生品を買うかRefill屋さんでインクを補充してもらうことになります。
私のキャノンプリンタのインクが無くなったので再生品を売っているお店で純正が欲しいと言ったら、キャノン製品のの正規輸入代理店を紹介してくれました。行くとそこは事務所で、買いたいインクの型番を言うと奥の倉庫から持ってきてくれました。
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ここはエプソンの看板ですが、プリンターのシェアはブラザーが断トツトップで、キャノン、エプソン、HPちょぼちょぼと続くようです。パソコンのアクセサリー関連の選択肢は少ないですが、基本的なものは手に入ります

ネパールではパソコンはDellが人気の様です。パームレストにはUbuntuのステッカーが貼ってあったりします。知っている人にはどういう意味か理解できますね。買う時に「私:Windowsは?」と聞くと、「店:商品を渡すまでに入れとくよ。7と10どっちが良い?正規物も有るけど…いらないよね」。「私:MS-Officeは?」「店:2013で良かったら○○”で一緒に入れとくけど。他に欲しいソフトある?」そんな感じです。
ネパールにも著作権法は有りますが、国際条約を批准していないので、国内の著作権は保護されますが、外国の著作権は保護されません。先進国と途上国の間では知的財産権は一方通行が多いので、批准しても自国にとっては持ち出ししか有りませんので、批准していない国が多いようです。市場が大きくなるとアメリカが圧力をかけてきますが、ネパールは未だ目くじらを立てるほどではないのでしょう。第一、大学卒でそこそこの会社に勤めていても年収で30〜40万円もらえば良い方の国で、先進国と同じ価格でライセンス料を払えと言うのは弱いものいじめ、その国の発展を妨害するアメリカの陰謀だと言われかねません。かと言って安いライセンス料を設定すれば先進国に逆流入してしまいます。黙認がベストの世界だと思います。

そんな訳で、まとめです。

A:アサンチョーク
B:電子部品、工具
C:マハボーダ:家電、携帯電話とスマホの部品、電子ガジェット
D:ニューロードとパコサダック:家電、カメラ、パソコン、携帯電話・スマホ
E:パソコン店密集地
F:スンダラ:電材、工具
G:プタリサダック:パソコン、プリンタ
この地図の左下にテク地区が有り、一般工具、測定器、機械部品、自動車部品等が買えます。
posted by ひら at 16:14| Comment(2) | ネパール

2017年06月01日

Advantestの古い測定器のフロッピードライブをFloppy Drive Emulatorに換装

当実験室ではAdvantestのスペクトラムアナライザR3273とネットワークアナライザR3765C、R3754Bとを所有しています。測定画面を記録したい事が時々ありますが、写真では光の映り込みや斜めになったりと、実用上はOKでも、あまりすっきりしません。これらの測定器にはスクリーンコピーを取る機能が付いていますが、3.5インチフロッピーディスクに書き込む仕様です。古い3.5インチフロッピーディスクは数枚持っており、USB接続のフロッピードライブも所有しているので、一応使用できますが、いまさらフロッピーなんてあまり使う気になれません。
同じような問題は昔の電子楽器、工作機械、編み機などにもあるようです。趣味に使うマシンならともかく、工場での生産に使用する機械の場合、とっくの昔に製造中止された消耗品のフロッピーディスクと年代物メカのフロッピードライブを使うなんて怖いですね。
そこで、フロッピードライブ換装のニッチな需要を狙い、USBメモリに記録できるFloppy Drive EmulatorがeBayやアマゾンなどで売られています。このエミュレータは3.5インチとしては初期のIBM互換機と同じ大きさのベゼルと34ピンのリボンケーブルのFDDインターフェースが付いたタイプです。

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薄いタイプも有るようですが、どのようなインターフェースが付いているのか、Advantestの測定器に取り付けられるのか、ググってもあまり情報が有りません。また、写真ではUSBメモリ内に作成されるパーティションを切り替えるスイッチが付いていないようなので、1.4MBしか使えないのかもしれません。しかも、かなり高価です。
Advantestの測定器に使用されているTEAC製のFD-05HGは薄型で、接続に26ピンのFFCケーブルが使用されています。この小型のインターフェースはIBM互換機に標準の一つとして採用されているのかどうかは知りませんが、当時の多くのノートパソコンにも使用されているようです。二つのインターフェースを比較してみると、信号は同じようなので、電気的な互換性は有ると思われます。そこで、ダメ元でアマゾンから安価なUSBフロッピーエミュレーターのSFR1M44-U100Kを購入してみました。価格は2000円位で、中国から郵便で送られてきます。中の基板を取り出し、1o厚のアルミ板を使用し、測定器のオリジナルのブラケットと同じ取り付けになるように自作したブラケットに取り付けてみました。LEDが乗っているサブ基板の取り付けが少々厄介です。サブ基板の下側がブラケットに当たるので、長楕円の穴を開けています。

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R3273です。この写真のLEDサブ基板へつながっている赤と白のコネクタの接続は間違っています。後で気づいた(汗)。

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R3754B用のブラケットとメイン基板に取り付けたところ。変換基板の取り付けが恥ずかしい。
フロッピードライブとは関係ないですが、基板上の緑の電池は秋月で買った1/2AAサイズの塩化チオニルリチウム電池とソケットです。250円+100円で買えますが、まともにオリジナルと同じ電池とか互換品を買おうとすると入手が難しく、買えても異常に高価です。

インターフェースケーブルの変換はaitendoで売っている40ピン1.00mmピッチのFFCから40ピン2.54oピッチのリボンケーブルへの変換基板です。34Pのリボンケーブルソケットは6ピン余るので、GNDと+5Vに割り当てます。FFC側は端の方に寄せて取り付けます。
基板上でFFCコネクタからリボンケーブルのコネクタへのパターンをカットして、対応するピン同士を細い線で配線します。下の接続表を参考にしてください。
エミュレータ基板上のジャンパーはS0に取り付けます。

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ベゼルの外見はまあまあの出来だと思いますが、変換基板の落ち着き所がありません。ポリイミドテープで固定しています。

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使用してみると、全く問題なくスクリーンショットが取れました。注意点として、R3754B ネットワークアナライザは起動時にフロッピーディスクドライバを確認するようで、後からUSBメモリを挿入しても認識せず、スクリーンショットを取ろうとするとエラーになります。スクリーンショットを取る場合はスイッチを入れる前にUSBメモリを挿入しておく必要が有ります。スペクトラムアナライザR3273はスクリーンショットを取る直前にUSBメモリを挿入しても正常に働きます。

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実はネットワークアナライザR3765Cにも同じFDDが使用されていますが、これの換装が一番難しそうです。今回は挑戦する時間が無くなったので、後日帰国してからの作業となります。

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ところで、USBメモリに作成された1000個のパーティションをパソコンでソフト的に認識できる方法は無いのでしょうか?どなたかご存じで有れば教えてください。現状ではパーティション0以外を読み込むにはパソコン側にもエミュレータが必要になります。普通のUSB端子に接続したUSBメモリから全部のデータを読み出せれば便利です。
posted by ひら at 18:27| Comment(27) | Floppy Drive Emulator

2017年05月31日

PCG-C1シリーズの液晶パネルの偏光板を張り替えました(ビネガーシンドローム?)

2019/03/25: Update: 接着剤が付いていないタイプの偏光板シートを使ってみました。
2019/03/27: 内容をアップデートして、Youtubeにも関連動画をアップしました。
https://youtu.be/m35KRGdVvCs
2019/12/31: Update: 接着剤タイプの偏光フィルムを張るときに中性洗剤の溶液を使用してみました。
2020/04/04: Update: 中性洗剤の溶液使用のアップデートです。
2020/05/12: Update: 偏光フィルムの入手先をアップデートしました。

20世紀の終わり頃はまだ日本のPCメーカーは元気でした。SONYのPCG-C1シリーズはそのデザイン、サイズ、軽さが、心をウキウキさせるマシンでした。私もPCG-C1VJを購入しましたが、電池での実稼働時間の短さ(当時はそんなもん)や動きのモサモサ感が有り、あまり長くは使用せず、手放してしまいました。
5年くらい前の事です。シリーズ中盤のPCG-C1XF、XGなどはPentium IIの400MHzが載っており、現在でも特定の用途であれば実用的に使えるのではないかと思い立ち、昔のワクワク感を思い出そうと(歳ですね)ヤフオクで探してみました。さすがに完動品・美品になると収集家向けでしょうか、数万円で売られていましたが、不動・破損品、部品取りとして売られているジャンク品はかなり安いので数台集めてみました。使える部品を組み合わせると、シメシメ、動くのができました。昔の様にWin2000を入れ、HDDをSSDに交換すると起動時間も短く、OSはキビキビ動きます(でもブラウザは使いものになりません)。残念ながら、その後継のPCG-C1VシリーズはCPUがクルソーになって、モサモサにしか動きません。PCG-C1Mシリーズはスペック的にはアップしていますが、筐体がそれまでのマグネシューム合金からプラスチックに変更になり、液晶とキーボードが徹底的にコストダウンされたようです。筐体はフニャフニャで簡単に壊れ、共通の故障として、液晶はラインが走り、キーはグループで反応しなかったりします。3台の故障品を入手しましたが、結局一台もまともに使えるようにはなりませんでした。
最終的にPCG-C1F/Gを中心にヤフオクで十数台のジャンク品を購入し(ほとんど病気)、4台を完動品にすることができ、アマチュア無線のEMEや衛星通信用のアンテナの方向自動制御、シリアル通信のモニター、データロガー等の専用機として十分に実用に使えていました。PCG-C1VJの一台も完動品ができ、大容量のHDDに変えて家庭内サーバーとしてしばらく使いました。小型で、机の隅に置いても邪魔にならないのが使いやすいです。
ところが、1〜2年経過したある日、液晶パネルを開いてみると、液晶の右下の一部がササクレ、溶けた、ただれたようになっているではありませんか(ゴム足が溶けるのは以前から有名でしたが…)。クリーナーやエタノールで拭いても全く取れません。また、酸っぱい匂いがします。

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液晶パネルは他にも使えそうなものが数枚有ったハズなので交換しようとしたら、他の液晶パネルも大なり小なり同じように発症しています。他の実用機として使用していた一台を除き、全滅です。ジャンク品を購入した時点では一台もこんな不具合は無かったのに、ここ1年くらいで95%が発症したことになります。

IMG_20170515_094114.jpgIMG_20170515_102651.jpg









こんなに全面が侵されている液晶パネルも数枚有ります。また、酸っぱい匂いは酸性のガスなのか、マグネシューム合金のカバーの内側が腐食しているのも有ります(写真クリックで拡大できます)。保存状態が悪かったのか?
これからもPCG-C1F/Gを完動品として保存しておきたかったのに、そのためのスペア部品も確保していたのに、液晶パネルが全滅ではどうしようも有りません。その後ヤフオクで出品されているPCG-C1シリーズも液晶パネルがササクレ、溶けているものが多く有ります(世界同時に発症?)。本当に残念でなりませんでした。
それから2年くらい経過して、少し暇な時間ができた時にハット思いついたのは、実は表面の偏光板を張り替えできるのでは?実験台にできるパネルは何枚も有ります。結果は成功でした。偏光板は市販の片面に接着剤が付いている偏光板フィルムを使用しました。25cm X 25cmなら東急ハンズや他のネット通販で買えます。
まず、分解する前に、PCを立ち上げ、新しい偏光板フィルムの接着剤が付いた方を液晶パネル側にして透かして見てみます。回してみると、明るくなったり、暗くなったりしますが、画面が一番明るく見える角度が正しい角度です。パソコンの液晶パネルの偏光角度は斜め45度になっているのが多いようです(水平、垂直のも有ります)。購入した偏光板フィルムは偏光面が辺と平行(直角)になっていました。25cm X 25cmの大きさから斜めにカットしたので一枚分しか取れません。カットのサイズは液晶パネルのガラス板よりわずかに小さくした方が良いです。PCG-C1XF/Gの画面は小さいので良いですが、大きな画面のパソコンではかなり大きな偏光板フィルムを購入する必要がありそうです。
マシンを分解して液晶パネルを取り外し、表面の偏光板フィルムを剥がすと下は薄いガラス板です。固い偏光板フィルムと強力な接着剤、薄いガラス板なので恐る恐る剥がしました。残っている接着剤を溶剤(無水エタノールを使用)を使ってきれいに取りました。

IMG_20170513_183817.jpg


偏光板フィルムを張り付ける前に、ダイソーからA4サイズの液晶パネル保護フィルムをたくさん買ってきて、貼り付けの予行演習を何回も行いました。偏光板フィルムは固い上に、偏光板フィルムとガラス板の間に取り込まれた空気は逃げないので、きれいに貼るのはかなり難しいです。私が習得したコツは、画面横の短辺から貼るのではなく、上か下の長辺から先に貼っていく事です。横の短辺から貼るとどうしても斜めになるのと、作業開始から終わるまでの時間が長くなり、空気中のチリが入り込む可能性が高くなります。本番は一発勝負です。
私のへたくそな作業では少し空気が入り込み、明るい画面でシミの様に見えます。写真を拡大するとわかりますが、画面左側のモニターの図の下側の丸いシミと、さらにその左下のシミです。でも個人的にはかなりの成功と満足しています。

IMG_20170515_101842.jpg


作業の容易性からすると、接着剤が付いていないタイプの偏光板フィルムを使用した方が良いかもしれません。ガラス板と偏光板の隙間が多少の残ると思いますが、周囲はアルミのフレームで抑えられるので安定すると思います。時間があるときにやってみたいと思います。



Updated on 2019/03/27 :接着剤なしのタイプで試してみました。結果は人により意見が分かれるところだと思いますが、使えます!
http://hirakawa-jp.sblo.jp/article/185763772.html

2015年11月03日

MagSafeの秘密(4)

MagSafeの通信プロトコルを解析していた時は知りませんでしたが、後でよく調べてみると、これはまさしくマキシムの1-Wireプロトコルでした。専用ICが有るようですが、低速なのでPICの様な汎用コントローラでも十分に構成できます。
また、W2M2ではチェックディジットを無視していますが、マキシムのサイトにはチェックディジット(CRC)の解説がありました。

Windows PCでもHPやDELLは1-Wireで同じような電源アダプタのチェックを行っているようです。実は会社のパソコンがDellからHPに変わったのですが、自宅用に置いていたDellの電源アダプタのコネクタはHPのと一見同じで、電圧も同じ、ラッキー!と思って差し込んだのですが、全く充電できませんでした。よく見るとコネクタの外筒の外側がGND、裏側が+19.5Vで、中心のピンは信号線のようです。ググって見るとこんなサイトが有りました。

http://hackaday.com/2014/03/03/hacking-dell-laptop-charger-identification/
https://hclxing.wordpress.com/2014/02/06/hacking-the-dell-laptop-power-adapter/

W2M2のプログラムを変更すれば基板はそのままで使えそうです。Dellの電源アダプタのケーブルを途中で切って、DellのアダプタとHPのパソコンの間に入れればOKです。でも、HPの電源アダプタは中古品が秋葉原やヤフオクで安い値段でいくらでも売ってます。結局、既に他のプロジェクトに取り掛かっており、時間がもったいないので、安易に中古品を買ってきてしまいました。
posted by ひら at 19:16| Comment(0) | MagSafeの秘密

2013年01月14日

MagSafeの秘密(3)

これまでの成果を元にMacBookを誤魔化し、Windowsノートパソコン用の充電アダプタで充電する Windows to MagSafe2 AC Charger Interface(以下W2M2を作成してみました。マイコンにはPIC12F683の8ピンSOP版を使用して実用的に小さく作りました。
MagSafeからMacBookへ充電アダプタのIDを送らないと充電が始まらない事を利用して、AC電源で使用する場合にリチュームイオンバッテリーを満充電しないよう、充電モードと非充電モードを使い分けられるようにしました。リチュームイオンバッテリーは満充電状態で使用すると寿命を縮めるそうです。一部のノートは80%程度で充電をストップするモードが有ります。MacBookのバッテリーは古くなっても交換できる仕様にはなっていません。海外から購入できる怪しいものはありますので、買って自分で分解して交換する手は有ります。当実験室のW2M2をMacBookに接続すると、緑LEDが点灯し、しばらくすると赤LEDに変わりますが、充電は始まりません。MacBookのバッテリーインジケータはコンセントの形になっており、クリックすると「バッテリーは充電出来ません」と表示されます。充電したい場合はタクトスイッチを一瞬押すと点灯しているLEDが点滅に変わります。W2M2がMacBookに充電アダプタIDを送ると点滅が点灯に変わります。しばらくするとMacBookのバッテリーインジケータが充電マーク(稲妻マーク)に変わります。最終的なテスト中の写真です。基板の半分はPICマイコンにプログラムを書き込むPICkit2を接続するための6ピンのヘッダーピンをハンダ付けする為に有り、プログラムを書き終えたら切り取ります。使用した0.8mm厚のガラスエポキシ基板はハサミで容易に切断できます。
Under test.JPG

純正のMagSafe to MagSafe2コンバーターをコネクタとして利用しましたので、リードをハンダ付け後にエポキシ接着剤で固めました。実用性が有るものになっていると思います。リードのハンダ付けはあまり太いリード線をハンダ付はできません。ハンダが乗る部分の面積が小さく、あまり太いリードをハンダ付けしても直ぐに外れてしまいます。また、ある程度ハンダ付けのスキルが高くないと無いと難しいかも知れません。
MagSafe soldering.jpgMagSafe finished.jpg









完成です。使用している電源は20世紀に製造された富士通製の16V 2.8Aです。基板は透明の熱収縮チューブで保護しました。収縮させてからタクトスイッチの部分だけ切り抜きました。写真はクリックで拡大できます。
Finished Good.jpgFujitsu PS.jpg









興味がある方は配線図、プリントパターン、Cのソースコードを下からダウンロードして追試してください。なお、W2M2が送出するIDはPICのEEPROMに書き込みます。Cのソースコードのコメントとして書いていますので、マニュアルで書き込んでください。コンパイラーはPICCのプロ版をKeyGenで使用していますが、タイミングはタイマで取っていますので、多分Lite版でコンパイルしても大丈夫と思います。

MagSafe2.pdf
MacMagSafe_V2.pdf
MagSafe2 No charge option.C

posted by ひら at 21:07| Comment(3) | MagSafeの秘密

2013年01月06日

MagSafeの秘密(2)

MacBookとMagSafeのインターフェースは下の配線図のようになっていると考えられます。制御端子はMacBookのチャージコントローラー側はプルアップされています。MagSafe側は切り離した状態でLレベルになるようにプルダウンされています。抵抗値はプルダウン>>プルアップで、双方が接続された状態で信号が出ていない時はHレベルになっています。
(クリックで拡大できます)
MagSafe interface circuit.jpg

MacBookは約5秒毎に600uSのLレベルの信号を送出します。それを受信したMagSafeは40uS後に145uSのLレベルの応答信号を出します。すると、MacBookは6バイト又は9バイトのデータを返します。
Timing PS ID.jpgTiming Charge status.jpg








タイムチャートで示すように、1ビット毎にスタートビットとストップビットが入ります。実は、6バイトデータの最後の2バイトはMagSafe側が送出しています。同様に9バイトデータの最初の1バイトを除く8バイトはMagSafeが送出します。ややこしいですが、これらのバイトではMacBookはスタートビットだけを送出し、MagSafeはスタートビットに同期してビットデータを送出します。試しに145uSの応答だけを送出してやると、それらのバイトではMacBookは0xFFを送出しているように見えます。MacBookが送出したそれぞれのスタートビットの後にMagSafeはHレベルを保つか、Lレベル側に引っ張ってビットデータを送出するわけです。オシロで見るとLレベルの電圧が少し違いどちらがデータを送出したか判断できます。データの送出順序はLSB > MSBです。なぜ判るかは後ほど説明します。
PC230376.JPG

6バイトデータ
0xCCで始まり、充電のステータスをMagSafeに知らせ、オレンジまたは緑のLEDを点灯させます。最後の2バイトはMagSafeから送出されます。充電アダプタが接続されている間は常に約5秒毎にこの情報が交信されます。
0xCC:6バイトデータのヘッダー
0x5A:不明(常に同じ)
0xFD(オレンジ)or 0xFE(緑):充電ステータス
0x01(緑)or 0xFE(オレンジ):充電ステータス
0xAA:不明(常に同じ)
0x3C(緑)or 0xC3(オレンジ):確認フィードバック?

9バイトデータ
0x33で始まり、MacBookはMagSafeに対し充電アダプタの情報(容量、シリアル等)を質問します。最初の1バイトを除き残りの8バイトはMagSafeから送出されます。この情報は一度MacBookが正しく受信すると後は聞いてきません。通常は充電アダプタを接続した時の最初の一回だけです。したがって、確認が難しいです。この質問に答えないか、不正な情報を送るとMacBookは約5秒毎に聞いてきます。つまり、最初の正しい9バイトデータを受信するまでは600uSのLレベル信号は6バイトデータと9バイトデータの2種類の情報に対する応答を求めて、それぞれ別に送出します。約5秒間に2回送出されるわけですが、面白いことに周期が僅かにズレていて、間隔が少しずつ変化するように見えます。
0x33:9バイトデータのヘッダー
0x85:ファミリー
0x90:シリアル番号(3)
0xA7:シリアル番号(2)
0x06:シリアル番号(1)
0xD8:不明
0x12:ID(2)+不明
0x7A:ID(1)
0x43:不明

製品のシリアル番号が含まれるので、この情報は私のMacBook Airの45W充電アダプタの固有の情報です。
OSのシステム情報→ハードウエア→充電器の情報と比較すれば説明は不要と思います。また、この情報との比較でデータの送出順序(LSB→MSB)とH/Lレベルと1/0の関係を確認できました。
スクリーンショット 2013-01-06 11.17.31.jpg

私のMacBook Airには45Wの充電アダプタが付属していましたが、を変更することによりMacBookに対し容量の大きい充電アダプタが接続されていると勘違いさせる事が可能か試してみました。ググってみるとID=0x07a1は45Wの充電アダプタで、他に0x0aa1=85W、0x0100=60Wとか有るようです。しかし、8バイトのどれか一つを変更しても、MacBookは不正データとして無視します。シリアル番号を一つ変えだだけでも不正データになってしまいます。つまり、8バイトの中に誤り検出情報が含まれているようです。9バイト目の0x43が怪しいので少しいじって見ましたが、一般的に公開されているチェックサムでは無いようです。どなたか、判る方がいましたら教えて下さい。

でも、ここまで分かれば45WのMagSafeの充電アダプタを作るのは簡単です。
posted by ひら at 19:20| Comment(0) | MagSafeの秘密

2013年01月02日

MagSafeの秘密(1)

初めてApple社のパソコンMacBook Airの11インチモデルを買いました。MacBookを買う上での不安要素は周辺機器が純正以外には豊富に供給されていない事、当実験室で使用する使用するソフトウエアはWindows用しか無いものが多い事、またソフトを自作するにも、Windowsは無償で使える強力なツール(お気に入りはC#)が有りますが、OSXはイマイチです。しかし、今回のノートパソコンの用途は移動時のWeb閲覧、メール、ワープロ等なので、まあ良かろうと…。使いやすさと性能は十分満足しています。買ってよかったと思っています。
でも、さっそく周辺機器の供給の貧弱さに遭遇しました。当実験室長は自宅やオフィス等決まった行き先にはパソコンの充電器を置いています。Windowsの電源は電圧と容量が合えばどのメーカーでも使えます。もちろん、コネクタは付け替えが必要な場合も有ります。秋葉原やヤフオクで安い中古をいくらでも買えます。
2012年Midに買ったMacBook AirにはMagSafe2という特殊な電源コネクタが使用されています。最初は特殊なのは形状だけと思っていました。中央の電極は制御端子らしく、充電状態を表示するために、赤と緑のLEDを表示させるために0Vと3.3Vの2値で、無視しても充電できると思っていました。形状は特殊なので、自作は難しいですが、以前の機種と互換性を持たせるために純正のMagSafe to MagSafe2コンバーターが980円で販売されているので、これを使用すればOKです。結構たいそうな箱に入っています。単にMagSafeとMagSafe2のサイズの変換で、中身に電気的な仕掛けは無いようです。MasSafeはマグネットの面積が少なく、外れやすかったと書いてあるサイトも有ります。
MagSafe2.JPG

こんな感じでMagSafe2に配線をつなぎました。これは実験用に仮の接続です。
両外側の電極がマイナス、外から2番めがプラス、中央が制御端子です。試しに安定化電源から15Vを供給してみました。ところが本体は外部から供給された電源で作動していますが、充電はいつまで待っても始まりません。
MagSafe2 2.JPG

ググってみると、MagSafeコネクタにはインテリジェントな回路が入っており、本体に電源が自分の情報を送ると本体のチャージャーが作動を始める仕組みらしいです。したがって、自動車の電源や外部電源からMacBookを充電している人は中古の純正電源を買ってきて、コードを切断し、外部電源に接続しているらしいです。つまり、自尊心の高いMacBookはどこの誰だか知らない人(電源)からの援助(充電)は受け入れないようです。

これは当実験室の出番です。さっそく、どんな情報を電源と本体が交わしているか探ってみました。
オリジナル電源からの信号と充電の様子を見るためにかなり苦しい仮のソケットを作ってみました。
MagSafe2 3.JPG

最終的にはこんな大袈裟な仕掛けで、電圧・電流と信号の解析を始めました。右のノートPCはロジックアナライザーです。ロジアナが有るのに、なんでオシロが必要かって?解析の途中で中央の制御端子は一本の線で双方向の通信をしていることがわかりました。ローレベルの電圧を見ることでMagSageと本体のどちらがスイッチングしているかがわかります。だんだん泥沼に引きずり込まれます。
MagSafe2 4.JPG
posted by ひら at 17:30| Comment(1) | MagSafeの秘密