2017年06月01日

Advantestの古い測定器のフロッピードライブをFloppy Drive Emulatorに換装

当実験室ではAdvantestのスペクトラムアナライザR3273とネットワークアナライザR3765C、R3754Bとを所有しています。測定画面を記録したい事が時々ありますが、写真では光の映り込みや斜めになったりと、実用上はOKでも、あまりすっきりしません。これらの測定器にはスクリーンコピーを取る機能が付いていますが、3.5インチフロッピーディスクに書き込む仕様です。古い3.5インチフロッピーディスクは数枚持っており、USB接続のフロッピードライブも所有しているので、一応使用できますが、いまさらフロッピーなんてあまり使う気になれません。
同じような問題は昔の電子楽器、工作機械、編み機などにもあるようです。趣味に使うマシンならともかく、工場での生産に使用する機械の場合、とっくの昔に製造中止された消耗品のフロッピーディスクと年代物メカのフロッピードライブを使うなんて怖いですね。
そこで、フロッピードライブ換装のニッチな需要を狙い、USBメモリに記録できるFloppy Drive EmulatorがeBayやアマゾンなどで売られています。このエミュレータは3.5インチとしては初期のIBM互換機と同じ大きさのベゼルと34ピンのリボンケーブルのFDDインターフェースが付いたタイプです。

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薄いタイプも有るようですが、どのようなインターフェースが付いているのか、Advantestの測定器に取り付けられるのか、ググってもあまり情報が有りません。また、写真ではUSBメモリ内に作成されるパーティションを切り替えるスイッチが付いていないようなので、1.4MBしか使えないのかもしれません。しかも、かなり高価です。
Advantestの測定器に使用されているTEAC製のFD-05HGは薄型で、接続に26ピンのFFCケーブルが使用されています。この小型のインターフェースはIBM互換機に標準の一つとして採用されているのかどうかは知りませんが、当時の多くのノートパソコンにも使用されているようです。二つのインターフェースを比較してみると、信号は同じようなので、電気的な互換性は有ると思われます。そこで、ダメ元でアマゾンから安価なUSBフロッピーエミュレーターのSFR1M44-U100Kを購入してみました。価格は2000円位で、中国から郵便で送られてきます。中の基板を取り出し、1o厚のアルミ板を使用し、測定器のオリジナルのブラケットと同じ取り付けになるように自作したブラケットに取り付けてみました。LEDが乗っているサブ基板の取り付けが少々厄介です。サブ基板の下側がブラケットに当たるので、長楕円の穴を開けています。

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R3273です。この写真のLEDサブ基板へつながっている赤と白のコネクタの接続は間違っています。後で気づいた(汗)。

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R3754B用のブラケットとメイン基板に取り付けたところ。変換基板の取り付けが恥ずかしい。
フロッピードライブとは関係ないですが、基板上の緑の電池は秋月で買った1/2AAサイズの塩化チオニルリチウム電池とソケットです。250円+100円で買えますが、まともにオリジナルと同じ電池とか互換品を買おうとすると入手が難しく、買えても異常に高価です。

インターフェースケーブルの変換はaitendoで売っている40ピン1.00mmピッチのFFCから40ピン2.54oピッチのリボンケーブルへの変換基板です。34Pのリボンケーブルソケットは6ピン余るので、GNDと+5Vに割り当てます。FFC側は端の方に寄せて取り付けます。
基板上でFFCコネクタからリボンケーブルのコネクタへのパターンをカットして、対応するピン同士を細い線で配線します。下の接続表を参考にしてください。
エミュレータ基板上のジャンパーはS0に取り付けます。

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FDD TEAC conv.png


ベゼルの外見はまあまあの出来だと思いますが、変換基板の落ち着き所がありません。ポリイミドテープで固定しています。

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使用してみると、全く問題なくスクリーンショットが取れました。注意点として、R3754B ネットワークアナライザは起動時にフロッピーディスクドライバを確認するようで、後からUSBメモリを挿入しても認識せず、スクリーンショットを取ろうとするとエラーになります。スクリーンショットを取る場合はスイッチを入れる前にUSBメモリを挿入しておく必要が有ります。スペクトラムアナライザR3273はスクリーンショットを取る直前にUSBメモリを挿入しても正常に働きます。

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実はネットワークアナライザR3765Cにも同じFDDが使用されていますが、これの換装が一番難しそうです。今回は挑戦する時間が無くなったので、後日帰国してからの作業となります。

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ところで、USBメモリに作成された1000個のパーティションをパソコンでソフト的に認識できる方法は無いのでしょうか?どなたかご存じで有れば教えてください。現状ではパーティション0以外を読み込むにはパソコン側にもエミュレータが必要になります。普通のUSB端子に接続したUSBメモリから全部のデータを読み出せれば便利です。
posted by ひら at 18:27| Comment(27) | Floppy Drive Emulator