2019年09月29日

当実験室のオリジナル測定器:交流電源装置

実験用の電源は直流であれば新品でも安いし、ヤフオクにも中古が多く出品されています。当実験室でも小型のものから、大きなものは16V-40A、1000V-60mAなど数台所有し、各種の実験にはほぼ困りません。しかし、交流電源となるとホビイスト向けの製品はほとんどなく、まれに中古がヤフオクに出品されても、すぐに高い価格で落札されてしまいます。予算が微小な当実験室では買えません。
スライダック(ボルトスライダー、0V〜130V可変)は所有していますが、元が家庭用の100Vですので、きれいな正弦波ではなく、電圧も数%はふらふらと変化し、周波数は変えられません。そこで、当実験室ではホームACパワーアナライザの開発を行うにあたり、代用品の導入を考えました。出力200Wのオーディオアンプにファンクションジェネレーターから正弦波を入力し、スピーカー端子に100V⇒24Vのトランスを逆に接続して0V〜120Vの交流出力を得ます。
AC電源.jpg

(左の写真をクリックして拡大)
オーディオアンプは業務用のPanasonicのRAMSA WP-1200B(200W+200W)を片チャンネル使用しています。実はBTL接続で400Wを狙ったのですが、なぜか直ぐにAチャンネルが故障。とりあえず200Wでも困らないのでBチャンネルだけ使用しています。この種類の業務用パワーアンプはヤフオクで結構安い価格で売られています。トランスはパチンコ台の電源として使用されていたものらしいトライダルコアの100V⇒24V、350VAです。このトランスはヤフオクで低価格で沢山売られています(別ページのリチュームイオン電池のタブ溶接用と同じもの)。
入力ソースはファンクションジェネレーターですので、周波数はもちろん、波形も必要があれば変えることも可能です。電圧を安定化する回路は有りませんので、無負荷で出力電圧を100Vに調整して、90W定格の電球(105V時に850mAくらい)を接続すると97Vくらいに低下します。使用目的にもよりますが、実用範囲内と思います。周波数は20Hz〜数kHzまで問題なく使用できます(当実験室の場合、あまり周波数を高くしたらトランスに取り付けている電圧計が燃え出しました)。
AC電源ON.jpg

この交流電源は最近行ったR6551マルチメーターの交流電圧・電流レンジ校正にも使用しました。






なお、試してはいませんが、ハイインピーダンス出力端子が有る屋内放送用のアンプの場合はトランスを内蔵していて、そのままでも100Vくらいの電圧出力が有るようです。出力は数百ワットあるのが普通です。でも最低でも100V+の電圧が欲しいので交流電源の代わりに使えるかどうか?です。

posted by ひら at 17:18| Comment(1) | 測定器
この記事へのコメント
素晴らしい!
Posted by 横山 at 2019年11月25日 08:48
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